江戸前鰻の乗り物ブログ

バスを中心とした乗り物ブログです。

江戸前鰻式時間計算法入門

2024年4月1日から、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(通称「改善基準告知」)が施行されます。

なので、自分の拘束時間やハンドル時間をいつでも計算できるように、計算方法を解説しておきます。


電卓やソロバンがあれば、どこでも計算できるので、もし良ければ試して見て下さい。


Q1

記のダイヤで動くバスの場合、東京駅から休暇村富士までの所要時間は何時間何分でしょうか?


解説

着地から発地の時間を引くと所要時間が計算できます。なので、14:16 - 10:40 = x となります。


ただし、60進法での計算なので、1時間を60分に直したり計算するのは面倒です。

最初から分計算にすると、

(14×60+16) - (10×60+40) = 856-640 = 216

216 ÷ 60 = 3…36

したがって、3時間36分となります。


ですが、電卓では余りを出す事は出来ません。

なので、電卓で計算する場合は違うやり方をする必要があります。


手順

14:16は電卓に打ち込む際は14016と入力します。

同じく、10:40は10040と入力します。

次に14016 - 10040の計算をします。すると、

3976という答えが出てきます。

ですが、1時間は60分なので、百の位以下は、


000 ≦ n ≦ 059


となっていなければなりません。


では、どの様に直すのか。


14:16 ⇒ 14016と直しているので、千の位と万の位が時間を表しているのはわかると思います。なので、千の位から1をひいて60を足せば60進法の時間になります。

つまり、

14016 - 10040 = 3976

3976 - (1000-60) = 3976 - 940 = 3036

となり、3時間36分という答えがでます。


この940という数字がポイントで、下3桁が059以下になるまで、ずっと引き続ける事になります。


Q2

下のの画像を見て、記載されている全ての便の営業運転時間の合計を求めなさい。


解説

1問目と同じ計算方法でそれぞれの所要時間を計算すると、

2052便と2054便は2時間21分、2032便と2034便は2時間10分、2024便と2024便は2時間50分、2002便と2004便と2006便は2時間30分となります。


つまり式に直すと、

2021 + 2021 + 2010 + 2010 + 2050 + 2050 + 2030 + 2030 + 2030 = x

となります。


これらを電卓で計算すると、x = 18252 となります。



よって18時間と252分という数字がでますが、下3桁を059以下にしなければならない為、先程同様に940を使って下3桁を059以下にします。


ただし、先程とは違い足し算での計算になりますので、今度は940を足して059以下にしていきます。


18252 + 940 = 19192

19192 + 940 = 20132

20132 + 940 = 21072

21072 + 940 = 22012



4回940を足すと、漸く下3桁が059以下になりました。

よって答えは22時間12分となります。


時間計算が必要だけど、時間計算機能付きの計算機がないという場合は是非試して見てください。

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