江戸前鰻の乗り物ブログ

バスを中心とした乗り物ブログです。

東京〜立山室堂線への提言

2023年7月14日〜8月31日まで、立山黒部アルペンルートの立山室堂駅と東京駅を結ぶ高速バスが運行されました。

運行会社は、東京トランセ下馬営業所・西武観光バス大宮営業所・富山地方鉄道富山自動車営業所の3社による共同運行でした。



東京発は東急→西武→地鉄の順番、室堂発は地鉄→東急→西武の順番で持ち回りとなりました。


営業距離は476㌖で、室堂発は昼行便になるのですが、東京発が夜行便となる為に、高速バス基準に基づきツーマン運行になりました。

≪参考資料 厚生労働省より≫

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/dl/kousokubus-04_03.pdf


また、4列シート38席車(西武観光バスは42席)ながら、運賃は車内清算の場合で20,000円という、はかた号より高額な設定となっています。この金額設定は日本一高い有料道路と言われている立山黒部アルペンルートを通過する為、致し方無い面もありますが。(※立山インターチェンジから室堂駅まで大型観光バスで@52,800円必要になります。)


問題点としては①事前決算だと、東京発の場合16,000円〜19,000円、富山発の場合11,000円〜13,000円と幅運賃の幅があまりにも大きい。

②元々4列シート車で仮眠室を持たない車両を充当させた為、車内に乗務員室を仮設する必要があり、1CD及び2CDを封鎖している為、実質最大34席しか使用できない。(補足するとこれは、岩手県北バスとフジエクスプレスが運行している、岩手きずな号なども使っている手です。)

③元々夜行バス仕様のバスではない車両を使用している為、カーテンは暗幕タイプではない薄手のものが使用されている。また、フロントカーテンは全車設置されておらず、外部の光が車内にダダ漏れである為、車中泊には向かない。

などが挙げられると思います。

折角、車内精算で20,000円丁度という運賃に設定した事で、釣り銭を準備する必要が無くなったので、運賃箱は外してしまい、ガイド席付きのバスで統一し、床下トランクを仮眠室に改造した車両を用意しても良かったのではないかと思います。(運賃箱については、東急トランセ便のみ設置されていました。)

また、4列で34人しか乗れないのであれば3列29人席のバスでも良かったのではないかと思います。


コロナ明けという事もあったのでしょうが、乗車率は非常に良かった気がするので、来年以降も運行される可能性はかなり高いと私は思ってます。


なので私はJRバス東北やJR東海バスが所有しているバスみたく、3列シートで後部にWCを設置し、JR東海バスやJRバス中国などが使用している一番左側のトランクを仮眠室に改造したバスを用意すればかなり快適なバス旅となるのではないでしょうか。中間に仮眠室とWCを置いてしまうと、どうしてもトランクが小さくなってしまうという欠点がある為、この路線には向かないかなと思い、こちらのタイプを提言しました。

(↑ JR東海バスが所有する左側のトランクを仮眠室に改造した例)

(↑ 中国JRバスが運行するドリーム岡山・広島号)


この運賃でこの乗車率なら将来有望路線なのではないでしょうか。なら今のうちにに来年に向けて車両を用意しておくのも手だと思います。何ならドリームスリーパーみたく、同一仕様の車両を3社が一括で購入するのも有りだと思います。「年間わずか16往復の為にそこまでできるか!」と言われたらそれまでなんですけども、かなり高額な運賃を設定してるのだから、是非ともやって頂きたいと思います。


東急さん、西武さん、富山地鉄さん、いかがでしょうか?

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